セカイノカタチ アイディアメモ

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存在の相対性について

存在は相対的である。
マクスウェルの悪魔の証明によってエントロピーが一時的に減少することがあることがわかった。
エントロピーの減少とは何か。それはすなわち存在そのものに他ならない。
量子力学の観測者問題もシュレーディンガーの猫も、全てが相対的で確からしさは相対的な観測。つまり、物質やエネルギーの相互作用によって成り立つと解釈すれば何の矛盾もない。
空間と時間と存在は相互に相対的に作用し合う関係を持っていて光速(として観測できる)の枠に捉えられる。
光速は枠の見え方の一側面であって、本質的には存在の限界。
光速×時間の枠を越えて存在することは出来ない。
幸い(というか残念ながら)現宇宙に存在する物質はビッグバンによってかつて強烈に相互作用が刻まれているので、お互いの確からしさが減少してもゼロにはならない。
祖のため、相互に作用する(した)ことの無い物質は存在しない。
逆にいうとビッグバンによって宇宙が出来たというよりも存在の限界がビッグバンの影響が及ぶ範囲といったほうが正しい。

全ての物理現象は観測者の役割を持つ。
存在や事象はそれ単体では存在できず、可能性の重ねあわせでしかない。
相互作用によって初めて確からしさが生まれる。
観測とは、簡単に言えば物質同士のぶつかり合いで、観測によってエントロピーは減少する。つまり秩序が生まれる。
秩序とは物質を物質足らしめる力で、天体を形成したり運動させたりする力の源泉となっている。
ただし、エントロピーが減少しているように見えるのは相互作用が働く当事者同士の間に限った話で減少したエントロピーは相互作用が解消する際に放出され、系全体のエントロピーは増大する。
つまり、ゴム風船にシワを寄せるようなものであり、ゴム風船自体は膨らみ続けるし、一時的によったシワもいつかは解消する。

このような秩序に量があるとすると、物理現象によって発生する秩序の量はほんの微量だ。
しかし、秩序は蓄積されやがて天体を作るかもしれない。
天体の表面で発生する物理現象は、宇宙空間のそれと比べると飛躍的に複雑なため、秩序を蓄積が加速する。それはやがて天体上に生命を誕生させるかもしれない。
生命はさらに秩序の蓄積を加速するし、DNAが備われば世代を越して秩序を蓄積することが可能になり、進化という形でどんどん複雑な生物を産み出すことができるようになる。
そしてついには知的生命体を産み出すかもしれない。
知的生命体は、それまでのペースを遥かに上回るペースで蓄積を行い、文字や紙の発明、印刷の発明、トランジスタやICチップまでも発明して加速度的に秩序を蓄積し始めるでしょう。
そして、微細な相互関係の間でしか観測できない事象を何処までも増幅させる手段をてにいれ、観測者問題に頭を悩ますわけです。
そこまで行く間に秩序の蓄積と増幅がなされ過ぎていて、自分達の知的生命体の観測が物理現象の一端だとはとても信じられなくなっているのです。
しかし、自然法則は単純で絶対であり、無矛盾です。秩序の蓄積が少し多過ぎて、線形に繋がっているとは考えにくくなっているだけです。